LESS IS BORE?
どうも、ねじまきです。
前回エッセイ回を飛ばしたので一ヶ月ぶりの配信ですが、みなさんお元気でしょうか?
LGBTQ+ニュース振り返り
印象に残ったニュースを5つほど紹介するコーナー。
ロシア・ウクライナ戦争の真っただ中なので、たまにはこういう記事も。
しかし宗教的規範が習俗や思想、思考に根付いている人たちにとっては、もともと持っていた常識の基盤が信仰と結びついているだけに、それを覆されることをよしとしない。
もちろん世界的に、LGBTを認めるべきだという流れが強まっていることは彼らも知っています。
現に同性愛者や、心と体の性別が異なる人たちが存在することも知っている。
「でも自分としては認められない」と強く主張して、曲げないんです。
ウクライナがNATOやEUに近づくことは、聖書の教えに反してLGBTを容認するような「堕落」した国になることを意味する。だからロシアはそれを食い止めるためにウクライナに侵攻するというロジックです。
宗派を問わず、とても保守的で、昔ながらの価値観や宗教的規範を、今も自分のものとして信じている人たちにとって、LGBT的な考え方というのは自分たちの認識を根底から覆しかねない脅威のように感じられているのです。自分たちが正しいと思ってきたことが、そうではないと思い知らされることに直面したくないのでしょう。
宗教という生まれたときから信じてたものと結びついているわけだから、
たしかにそうなると認められないという気持ちも多少はわかるかも。
でもやっぱり差別はダメですよね。
遠藤まめたさんのはてなブログ。
"ヘイトに傾いた人"に対してはまともに反論しつづけるのは意味ないかも、という話。
でも、それだけではなくて、恥をかかされずに安全に学ぶ場所がインターネット上にないと感じたことが大きい。
だれが敵か味方か、ということをあまり突き詰めない方がよい。あいまいな人とつながる方法を考えていくのも、反差別の運動じゃないかと思っている。
これは貴重な資料。
クィアの歴史を理解し共有することは、新しい世代にひとつの経験を授けるのと同じです。それは彼らにとって、共感、マネ、あるいは反逆の対象になる。このコミュニティは、大きな傘の絵の下に集ったひとつの大家族。それは最先端で、反抗的で、ぶっとんでいた。今、私たちが知るものを築き上げた数々の道筋のひとつだったのかもしれません。
だから今の若者たちが過去を見つめ、それがどれほど長いこと存在してきたのかを知ることが大切なんです。小さな町に住んでいて、自分が最初のクィアだと感じるかもしれないけれど、周りを見渡してみれば25〜30年前からいたんだと気づくんです。
今の時代を楽しく過ごせるLGBTQの方もいるのはいいことですが、
過去へのリスペクトは忘れないようにしたいなと。 (誰の事とはいわないですが)
やっぱり、「思いやりを持とう」で終わらせるのでなく、構造的に問題を把握して、ルールや決まりを作りながら、二度と同じような問題が起こらないようにしていく必要がある。
特にジェンダーやLGBTQに関する問題については、そういうことがなかなかできていません。
アファーマティブアクションをすることの意味は、こういうことだと思います。
・・・誰かここ一緒に行きません??笑
今月の一冊
ピューリッツァー賞を受賞した、ユーモア溢れる一作。
あらすじとしては、
ゲイの主人公が元彼の結婚式から逃げるため、世界各地へ旅をするという話。
(ネタバレになりますが、旅の最終地点はなんと日本・京都)
行く先々でドジをしでかす、ダメ主人公なのですが どこか憎めない。
彼が四十代までにかろうじて身につけたものと言えば、ソフトシェルクラブの透明な殻にも似た柔らかい自意識だけ。
コロナ禍で海外旅行に行けなくてうーむ、という方にもおすすめ。
LGBTじゃなくてもふつーに楽しめます=
(ちょっとお高いので図書館でぜひ)
続編の『LESS IS LOST』(英語版)が発売されたばかりなので、紹介してみました。
今月の一曲
『This Hell / Rina Sawayama』
バイセクシャルを公言している、リナ・サワヤマの新アルバムからの一曲。
ゲイ界隈でもかなり話題になっているので聞いている方が多いと思いますが、
来日公演も決まってせっかくなのでこの機会に紹介してみました。
歌詞もサウンドも手抜きがなくて最高です。
This hell is better with you
We’re burning up together
あなたと一緒ならこの地獄も悪くない
一緒に燃え上がるのよ
サウスパーク25周年イベントで「Gay Fish」が演奏されたそうで。
ツイート・オブ・ザ・マンス
ねじまきが個人的に印象に残ったLGBT系Tweetたち。
・バッキンガム宮殿の虹
・パン占い
…という感じでそろそろドーナツレターを終えたいと思います。
🍩あとがき🍩
タイトルの「Less is bore.」はアメリカの建築家
ロバート・ベンチューリの言葉だそうで、「少ないほど、退屈である。」という
「Less is more.」と対をなす言葉。(最近知りました)
Less Is Bore に疑問符?を付けて
「少数派ってつまんない?(そんなわけないよね)」という意味を込めて
本の紹介ともかけてこの題にしました。
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